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2023年11月3日

老人ホーム入居後の不満を最小限にするためにできること

老人ホーム入居後の不満を最小限にするためにできること

老人ホームに入居中の方が
「他の老人ホームに移りたい」と
思ってしまうのはなぜか。
ご相談に来られるお客さまの中には、
「現在、老人ホームで暮らしているのですが、
失敗したと思っています」という方が
おられます。
なぜこのようなことが起こるのか。
はる社会福祉士事務所の佐々木が、
3つのパターンをご紹介します。

パターン1.料金に不満

ほとんどの方が、入居前にパンフレットや
ホームページをよくご覧になっています。
多くの老人ホームのパンフレットや
ホームページに(大きく)記載されている料金には
介護費は含まれていないことをご存知でしょうか?
「え?老人ホームなのに、介護費を含めて
いないのは、騙そうとしているの?」と
思われるかもしれませんが、そうでは
ありません。
介護にかかる費用は、要介護度(介護の
必要度)によって違うため、掲載料金に
含められないのです。
掲載されている費用に含まれているのは、
「家賃」「食費」「管理費」
(いずれも月額)です。

入居を決める時に、介護費をしっかり
確認せずに契約してしまい、入居後に
介護度が上がったことにより
「思っていた料金と違う」と不満を持つ方が
います。
原因は、老人ホーム側の説明が足りない、
ご本人の思い込みなどが考えられます。

この行き違いを防ぐ良い方法があります。
契約前に、老人ホームにお願いして、
入居されている要介護5の方の請求書を
見せてもらいましょう。
実際の請求書を見ると、パンフレットや
ホームページに大きく記載されている金額との
差がよくわかります。
実際にその老人ホームで生活をすると
何にいくらかかるのか、最重度の要介護状態に
なった時にいくらかかるのかが、
リアルにわかります。

パターン2.友人に勧められた

ご友人が老人ホーム入居されていて、
「ここはとても暮らしやすいわよ」と
勧められて入居を決めてしまうパターンです。
もちろん、実際生活されている方の感想は
とても参考になります。
でも、ちょっと考えてみてください。
老人ホームとは、24時間365日生活する場です。
そのご友人とあなたとでは、
生活の中で大切にしていることは同じで
しょうか?
仮に、ご友人にとって大切なことが
「快適なお風呂」だとします。
毎日入れる大きなお風呂が魅力で
入居を決めたのかもしれません。
でも、あなたにとって大切にしたいことが
「アクティブに行動できる立地」だった場合、
お風呂はそれほど重要ではないでしょう。
むしろ、最寄駅からの近さや習い事への
アクセスの良さが、見るべきポイントです。
仲の良い人が入居されていると、
入居後の人間関係において心強いですが、
「自分にとって大切にしたいこと」が
その老人ホームに備わっているのかを
見極めましょう。
あくまでも「自分軸で考える」ことが
ポイントです。

パターン3.在宅介護を検討しなかった

「お元気なうちから、安心の生活を」という
老人ホームの宣伝広告を見かけることが
あります。
お一人暮らしの方にとって、今は元気でも
いつ何があるかわからないという不安は
つきものです。
でも今は、ご自宅で暮らすシニアのための
サービスがかなり充実しています。
例えば、緊急時通報ボタン。
急な体調不良の時に押すと、
あらかじめ登録している人に連絡がいったり、
オペレーターが救急車を呼んでくれる
サービスです。
自治体によっては安価で提供している場合も
あります。(月額数百円程度)
あるいは、定期的な見守りサービスの
選択肢も増えています。
毎日電話で安否確認、ひと月に一度の訪問、
いつでも電話で相談…など、
手厚さや頻度も種類豊富です。
そして、介護が必要になったら
介護保険サービス。
介護保険サービスではまかなえない部分は
自費サービスの利用もいいでしょう。

はる社会福祉士事務所のお客さまの中には、
そういったサービスを上手に利用しながら
楽しく軽やかに生活されている方がおられます。
例えば、Aさん82歳の女性。
司法書士さんと任意後見契約(認知症などで
判断力が低下した時に財産管理などを
任せる契約)と死後事務委任契約
(死亡後の自宅の片付けや事務手続きを
任せる契約)を結び、
自治体が提供する緊急通報装置を設置し、
介護保険でヘルパーさんに週に一度お風呂場の
掃除をしてもらう。
そして、困ったこと、誰に相談したらいいか
わからないことがある時は、
はる社会福祉士事務所の社会福祉士に相談。
今はまだ「そこそこの安心でOK」と
思っておられるそうです。
「先はどうなるかわからない。
だからその都度相談できる人を
確保しておきたかったのよ。
もしかしたら、将来は老人ホームの
お世話になるかもしれない。
その時は佐々木さんに相談するわね」と、
おっしゃっています。
制度やサービスの情報を手に入れて、
検討した結果、現在の生活スタイルに
落ち着いたそうです。

私は老人ホーム選び講座の講師をしていますが、
必ず「在宅介護」のこともお話するように
しています。
在宅と老人ホームのどちらの情報も手に入れて、
ご自分に合った生活を手に入れていただきたい
からです。
一般的に、元気なうちから老人ホームに
入居すると、ご自宅での生活より
費用がかかると言われています。
老人ホームは安心で快適な環境を提供して
もらえる場所ですが、
「多少不自由でも不安でも、できるだけ
自宅で暮らしたい」
という気持ちも応援したいです。

情報収集がカギ

老人ホームに限らず、快適なシニアライフの
ために必要なこと。
それは、「良質な情報」に尽きるのでは
ないでしょうか。
誰が言っていることなのか、その情報は
自分に合っているのか、見極めが必要です。
パッと目につく情報を鵜吞みにせず、
情報収集には時間をかけることをお勧めします。